優しくて、切なくて、優しい世界。
誰かを大切に想う事に、理由なんているだろうか。大切に想う人を、大切に出来ることってとても美しい。切ないけど、こんな優しさを持てる人になりたいと思った。
ゲイの元カレが突然子連れで転がり込んで来た話。
子連れでゲイの元カレの家に転がり込む話。
離婚調停中の夫が実はゲイで子供を連れて元カレの家に転がり込んでしまった話。
三人の立場になって考えてみようと思い、文字にした時に、めっちゃ転がり込んでるやん！となってしまったが、問題はそこではない。
だけど、転がり込んだ先の地域がとても良かったね。とても田舎で、田舎とゲイを考えたた時に村八分みたいなのを想像してハラハラしてしまったけどそんな事はなく、とても優しい人達だった。田舎の自然多い景色と豊かな人達。とても理想の世界。それが本作ではとても良かった。一人一人が思いやりを持つ事が出来たなら、あんな町や世界を作れるような気がした。いや、きっと作れる。
LGBTQ作品なんていう括られ方をするけど、最近どうもその括り方がしっくり来なくなって来ていて、観終わった後に「あ、同性愛の話だったなそういえば」と思う事が増えた。そのくらい私の感覚の中ではフラットになりつつあるので、結婚や子供となった時に同性のパートナーだから起こってしまう偏見や不都合は法律ごと早く変わって欲しいと思う。
本作はLGBTQというよりも、そこから一歩進んだ愛、家族愛について触れていて、それが何とも心を打ちます。繊細で優しくて…ボロボロ泣いてしまいました。
宮沢氷魚の透明感と繊細さ、藤原季節の熱さと不器用さや優しさがとっても良かったなぁ。他のキャストさんも素晴らしくて、キャスティングが優勝してました👏松本若菜さんは個人的にお顔がとっても好き！俳優さんとしてもとても素敵なのですが、美人過ぎてうっとりします😌子役の子も頑張ってました。
繊細な内容なのに、こんなにも優しく爽やかな気持ちにさせてくれるのが凄いです。前向きで美しい作品でした。
2021-301
