「パパとママと迅くんとみんなで一緒に暮らそうよ」渚の子供空が言うこの一言がすべてなのかも知れない。
公開前に上映会で観させていただきました。⚠️公開前なのでネタバレ無しですが、フラットに観たい方は読まないで下さい。
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空の言葉が叶う世界ならなと思うし、その理想が白川町を中心に叶うのではと思う。
迅も渚も玲奈(渚の奥さん)も空もみんなが手に入らないものがある。
親権を争う裁判シーンで渚が言った台詞にハッとした。
物語は表と裏が絶妙に何回も転がり結果両側を感じる事になるんだけど、裁判シーンに1番良く現れている。
一体、世の中は誰に優しいんだろうか？
司法という弱者に味方になってくれるはずのもが締め付ける。制度じゃなく優しい心な気がする。男も女もみんな弱者だ。
自由に生きて好きな人を愛せたら、娘とも出会わなかったのかと渚は何回も思ったのではないかな？迅はそれに絶望するんじゃなくて感謝したのでは？
大人の絶望を子供に託す物語って多いと思うけど、子供だけじゃなく大人にも未来はあって、この映画はみんなで次に進もとしていて素敵だ。
『his』が誰かの何かのきっかけになるように、観た後に嫌悪感を持ったとしてもそれも届いたという事だなと思う。
(藤原季節くんの舞台挨拶締めもそんな事が言いたかったのかな？と思って聞いていました)
今泉作品何本か観ていて、今作はフェイクなのに役者のドキュメンタリー度が高い！同時期公開のmellowとは別の面白さ2本合わせて楽しんで。
脚本の素晴らしさと役者さんの等身大の演技が絶妙で、迅、渚とともに私も前に進んでいきたいなと。
