このレビューはネタバレを含みます
4人が良い距離感へ向かっていく未来や希望のある終わり方でとても綺麗にまとまって見えたけれど、誰より一番辛いのは玲奈。好きだった渚に裏切られ、いきなり現れた男に、夫と最愛の娘まで奪われそうになった彼女の気持ちは計り知れない。
渚が迅をふった理由も謎すぎるけど。
迅があの日、渚を受け入れた時、正直無いわ...って絶望しました。既婚者ゲイは決して誰も幸せにしない。妻子が居ながら陰で男と遊び、挙げ句の果てに身勝手にカミングアウトし、男の元に子供を連れて逃げた。迅は渚が好きでたまらなかっただろうけれど、感情に流されて、あの夜再び関係を持ったとしても、ちゃんと妻子の元へ戻るように導いてほしかった。
岐阜が舞台になっていましたが、田舎ほどまだまだカミングアウトが容易にできるわけではありません。緒方のおじいちゃんみたいな方が居たからこその流れだけど、あのシーンは驚きでした。
迅を気にかけていた緒方のおじいちゃんも、もしかしたら同じ境遇だったのかもしれませんね。
とにかく緒方のおじいちゃんに惚れた。