宮沢氷魚と今泉力哉の底力がなせるマリアージュ。
静かに流れていく映画は本当に演技力が物を言うんだろうしカット一つ一つに含ませる意味が重い。前半は迅の一人主役の如く圧倒的に話が進んでいくのに気が付いたら主役は空ちゃんになっている。そのグラデーションたるや、
登場人物達の価値観が広がっていき寛容になる毎に、「愛」そして「家族」というもののあり方にこれもそうなんだよな。って感情が入ってしまう。
裁判のシーンはお互いを見ていられなかった辛いよ。渚が僕の心を代弁してくれるのがもう少し遅かったら劇場にいながら辛くて泣いていたと思う。
「迅、長生きせい」それに尽きる。
