もこもも

スミス都へ行くのもこもものレビュー・感想・評価

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
4.2
突然上院議員に指名された少年団のリーダー・スミスが腐敗政治に立ち向かう姿を描いた作品

真っ直ぐな信念と愛の美しさに感動
信念を、大義を貫くのは難しい
でもこの言葉を言う人のうち、
スミスほど闘い続けた人はいるのか?
少しの挫折で折れてしまっていないか?
スミスの挫折しながらも立ち上がり、
戦い続ける姿に力強い勇気を貰えた
秘書のサンダースが大好きで、
政界から追放されそうになったスミスに
対しての励ましの言葉がめっちゃ胸に響いた
強く美しい女性が真っ直ぐな男性の
手を引いて走り出すってのが素敵
議長が良い人なのもめっちゃ心温まる

王道で真っ直ぐな映画やのに、
脚本がいいなぁと思わされる
初めての首都にワクワクする姿、
国立キャンプの法案を作成するときの
スミスの言葉に心打たれるサンダース、
スミスに惹かれたサンダースがこれから
待ち受けるスミスの挫折に胸を痛める姿、
尊敬するペイン先生に裏切られて
絶望に追い込まれるスミスの悲しみ、
サンダースの励ましの言葉に立ち上がる姿、
そしてボロボロになりながらも24時間
発言を続けて人々の心を響かせていく姿
どれも深く共感できて、心揺さぶられる

「最高に美しい200エーカーの土地
 訪ねたことは?
 直接見なければあの美しさは分からない
 大草原を吹き抜ける風、森を流れる小川、
 山肌を流れる急流、太陽を浴び動く牛の群れ
 キャンプファイヤー、雪の吹き溜まり...」

最初の議会での発言で緊張して震えたり、
張り切り過ぎて声が大きくなったり、
24時間発言する中で衰弱していく姿を
見事に演じるジェームズ・スチュワートが凄い
サンダースのスミスへの愛が
至るシーンで表現されているのも素敵

"お前の周りにある驚異に注意を払え
木も、石も、岩も、星も、
自然の驚異に満ちている
暗いトンネルの先にある光の素晴らしさ
その光の喜びと共に人生を歩むんだ"
もこもも

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