すーとらまん

シン・ウルトラマンのすーとらまんのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

僕はウルトラマン大好きです。
別に詳しい訳ではないですが、子供の頃に近所にできたレンタルビデオ店で、母について行くと、一本借りてくれてウルトラマンシリーズを端から借りてたってのが始まりで、僕にとってのファーストヒーローです。
そんなウルトラマンがスクリーンで1900円で観れるって事は満点です(笑)

とはいえ、つまらなかったらどうしよう…
とあんなに楽しみにしてたのに、いざ公開されると不安でいっぱいでした。
ただ観ないという選択肢は無いので勇気を出して鑑賞!

冒頭のウルトラQ、ウルトラマンのあの演出かと思いきやシンゴジラでちょっぴりクスリとしたと思ったらゴメス、ペギラ、マンモスフラワー、パゴス、カイゲル(ゴーガの設定段階の名前)の情報量でヤバい…編集が早くて感動する暇がないと思いながら大感動
僕が思っていたよりちゃんとウルトラマンでした。

ゼットンが兵器だったり、怪獣でなく禍威獣だったり、科学特捜隊でなく禍威獣特設対策室だったりと違いに不満ある人もいるようですが、それならウルトラマン観れば良くシン・ウルトラマンである意味ないので個人的には受け入れられます。

鑑賞後、大満足し好きな人も、初めての人も楽しめると思っていたが、感想などを読んでみると意外に批判的な意見も多い事にビックリしましたが、冷静に考えると確かにと思う批判も結構ありました。
特に感じたのが、話がぶつ切り的で人間ドラマが無いという事と長澤まさみの巨大化です。

ウルトラマンが人類を好きになる理由や描写が無い、分からないとの指摘は確かにと納得です。オリジナルの数話分を2時間にしているにもあると思いますし、個人的にはウルトラマンってそういう話って知っているので無条件で納得していたかもしれません。

巨大化は、オリジナルのフジ隊員の巨大化でフェチズムを感じた少年は多いと思いますし気持ちは分かりますが、オリジナルは撮り方としてはフェチズムを意識した撮り方ではなかったのに、今作は明らかにフェチズムを意識した撮り方になっていたり、お尻を叩いて気合入れたり、匂いを嗅いだりとノイズに感じるシーンはあったと思います。劇中に言及もあるので作り手も無自覚とは思いませんが、これは受け取る側の意識が変っているって事で批判が出てもしょうがないのかなと思います。

全体的にウルトラマン好きのおじさんが、ウルトラマン好きのおじさんにファン心をくすぐられ大満足とファン目線でしかないですが、その目線は変えられないので、大満足の作品になりました。
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