ShinichiOguchi

シン・ウルトラマンのShinichiOguchiのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

面白いところは色々あったけれど、悪いところも目立ちすぎて消化不良な感じです…。

まず、良い点。
1つ目は斎藤工さんと山本耕史さんの演技ですね!
二人の会話のところは結構引き込まれました。斎藤工さんの人間としては物凄く不自然な感じと山本耕史さんの妙に人間なれしてる感じ。斎藤工さんは瞬きしてなくて、表情も変わらず、それがどんどんウルトラマンに似てきて、凄いなと。山本耕史さんは完全に悪魔って感じがしてすごく良かったです(笑)二人の対比が映えていました。

2つ目は最初の30分間。
禍特対が設立されるまでの流れは掴みとして最高でした。めっちゃテンション上がりました!まさかのウルトラQの怪獣も出て、びっくりしました(笑)そこから、ウルトラマンが現れて、最初のバトル!めちゃくちゃ迫力があって、スペシウム光線の威力も凄まじいものがあり、見ていて爽快でした。
ガボラとの戦闘は緊迫感がありました。あのドリルどうやって壊せるんだ…と。ウルトラマンの活動限界が近づくと体が緑色になるっていうのも分かりやすくていいです。

3つ目は溢れ出ているウルトラマン愛ですね!
ウルトラQの怪獣出てくると思わなかったですし、ウルトラマンの軒並みのライバルは出てきて満足です。バルタン星人出してほしかったですけど!長澤まさみさんが大きくなるところはめっちゃ笑いました(笑)
まさかのゼットン出てくるとは思いませんでした!しかし、惑星破壊兵器として出てくるとは…。1兆度もちゃんとネタにされてて笑いました!

悪い点。
1つ目としてストーリーが盛り上がりにかけるところです。
やりたいことがありすぎて、後半のストーリーが雑になってる気がします。正直、メフィラスとの戦闘の打ち切りはテンション下がりました。ザラブ星人との戦闘は気合入ってましたけどね…。時間がないのか予算の都合かは分かりませんが、あれだけ、ストーリーでメフィラスのラスボス感漂わせて、メフィラスに攻撃が通じず、どうやって倒すんだ!ウルトラマン頑張れー!ってなってる中、ゾフィー来て、撤退って…。そこからゼットン出てきて、巨大さや、やばい感じはテンション上がりましたが、倒すまでの流れとか入り込めませんでした。正直、言い方悪いですが、早く終わらないかなと思ってしまうほどでした。

2つ目は戦闘に重さが足りませんでした。
シン・ゴジラはものすごくゴジラに重さがあり、迫力があってそれもまた、良い点だったのですが、ガボラ以降の戦闘は戦闘に重みがなくて迫力にかけました。
特にザラブ星人にスペシウム光線放って、空中に打ち上げてザラブ星人が空から落ちてくるシーン。にせウルトラマンからザラブ星人に変わるところ見せたかったのは分かりますが、あんな巨体が空から降ってきて、ビルが壊れないって…。ザラブ星人ペラッペラでしたけど、そんなに軽いの?って。ウルトラマンはスペシウムで重力操作してるってのは分かるし、ザラブ星人もダメージ軽減させる為にやったのかもしれないですが、残念でした。

3つ目は会話劇です。
シン・ゴジラのときはすごく引き込まれたのですが、今回はなんか…理由は分かりませんがそこまで上手く機能していないなと言う印象です。ウルトラマンとメフィラスの会話劇は素晴らしい出来だったんですが。

開幕30分は最高だったのですが、クライマックスに向けてどんどんと悪いところが出てしまった残念な映画でした…。
シン仮面ライダーは期待しています!
ShinichiOguchi

ShinichiOguchi