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シン・ウルトラマンのtyapiokaのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.8
タイトルや読ませる気のない情報説明にオタクを喜ばせようとする演出を感じたが、ちゃんと喜べた。手で持てるような質感の禍威獣が次々に現れ、一つ一つ眺めたい。映像はわざとなのか日本の技術力なのか不明だがチープな格好良さ。選曲も古臭いがそこも良かった。嘘臭い光やビーム、浮遊がいい。途中からコミュニケーション可能な外星人が出て、政治と人間との絆パートになるとバトルしてほしいと思ってしまったが、ずっと禍威獣を撮すだけだと単調になるのだろう。ヒロインを巨人かさせたり匂いを嗅いだり脚を撮したり、お尻を叩いたり、巨女フェチを出したりなかなか変態チックな画が多く、アングルも変で面白い。しかし、ウルトラマンもピタピタつるつるのいいお尻である意味美しさと変態さは近いところにあるのかも。シン・ゴジラと違う点は、かなり登場人物がアニメキャラのような造りになっており、ユーモアが多かったこと。大袈裟なくらいの演技でちゃんと全部言葉にしてくれるのがわかりやすくてよかった。巨大すぎるゼットンは神々しかったが、バトルはゲームのラスボス戦のような画でつまらなかった。人類の力で倒すのかと思いワクワクしたあと、特効をさせてしまうのはやや肩透かしだったが、大きくなるあの演出は大画面で観れてうれしい。ラストの高い視座からの人間評は「うるさい!」となったが、ハッピーエンドに収まったのは良かったとも思う。個々としては好きだが、全体としては好きでない、でも面白かった。
2022.06.05
少しウルトラマンを予習してみたことで、アップデートされた部分と古いままの部分が掴めた。正直、CGは後半かなりひどいものの、赤バックの演出を引っ張りここで使ったのは気持ちいい。また、親など世代の違う人に当時を聞くための話題ツールとしても役立つ。
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