カレーライス

シン・ウルトラマンのカレーライスのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.0
タイトル「シン・ゴジラ2」でもいい。
「シン・ゴジラ」の世界線から一気に庵野秀明マルチバースの予感。
続編にエヴァが登場しても驚かない。
「エヴァ」って「ウルトラマン」だったんですね!

怒濤の「説明セリフ100%」「実相寺昭雄なめ構図100%」な目まぐるしい展開。
ワンカットも妥協したくない神経質な画面構成。
序盤の時点で食傷気味に。
「確信犯」だろうけど、ウルトラマン初心者の私は「ちょっと待って、2時間ずーっとこの異常なテンションでいくんですか?」とアタフタ。

開始20分。隣に座るウルトラマン世代であろうおじさんのイビキが聞こえてきた。

が、山本耕史登場から俄然面白い。
で、山本メフィラスに全部持ってかれた。
「私の好きな言葉です」

長澤まさみは、キャラクターが葛城ミサトぽいと言われてるけどなんだか。
「大日本人」の印象しかない。
iPhone撮影であろう彼女の顔アップシーン。画像の粗さが残酷過ぎた。

予算10億円でしたっけ?
「もし予算100億円だったらどんなウルトラマンになったんだろう」を妄想。
逆に、壮大な自主映画を予算10億円で作らせて(リメイク?)もらった庵野秀明を幸せ者と見るべきか。

上映時間を3時間に延ばしてもいいから、キャラクターとか組織の人間関係とかより掘り下げてくれたら。
「現実」対「虚構」度数は「シン・ゴジラ」の方が数段上だった。
「特撮ぽさ」をあえて残した「こだわり」と見るか、予算の都合で妥協した落としどころと見るかで、評価は分かれそう。

この映画最大の見せ場は、エンドクレジットの「モーションアクションアクター庵野秀明」だと思います。
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