このレビューはネタバレを含みます
勢いに圧されて見終わった直後は「面白い!!!!」と感動していたけど、落ち着いてくるとそうでもなかった印象。
どうしても『シン・ゴジラ』を求めてしまうのが悪いと思いつつ、作品側もシンゴジ意識しすぎ。ある俳優さんが出た瞬間の「ファンサやべぇ!!」具合は歓喜したけど、余計に比較してしまうなぁ。
群像劇としての描きが無いからか、他星人の影響があまり見えず、迫力が無い。
批判されている浅見へのセクハラ描写は軽いタッチで描かれてるからそりゃ批判される(デジタルタトゥーって本当に恐ろしいことだよ)。そして何よりもヒロコ、ほとんど活躍しないんよ…それが痛手すぎるよ…。ほんとバディでもなんでもない。
浅見をはじめ、全体的にキャラがイマイチ。
「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」という煽りをつけるなら、人類は魅力的じゃないとイカンだろう。
冒頭の怒涛の情報量とかテンション上がったし、脚本から滲み出る「ガンバレ人類」はとても良かった。
あとアクションシーンがイマイチで、なんというか、軽かった。もっと重力が欲しかった。旧劇エヴァの弐号機vs量産機の戦闘シーンのような、あの「重さ」が欲しかった。
『シン・ゴジラ』が震災後の日本を描くなら、今回の『シン・ウルトラマン』は戦力かな(抑止力とかワード出てたね)。『シン・仮面ライダー』も楽しみです。