PRIME VIDEOに降りてきたシン・ウルトラマン、楽しかった。
たしかに庵野秀明氏のウルトラマンであったと思う。共通の登場人物でシン・ゴジラの世界観と繋がっていることを示唆していたり。
でも日本中の子供達が夢中になってテレビに齧り付いて見たという、あのウルトラマンではなかったな。
顔や体のデザイン、中腰のファイティングポーズ、スペシウム（光線）、これでもかと繰り出される実相寺アングル的カメラ位置などおさえているところはおさえているが、令和のリメイクだからのこだわりなのか、「そこは外してくるんだ」という点も多かった。
カラータイマーの排除やウルトラマンの姿では声を発さないこと（シュワッとかヘアッとか。高橋一生の声のことではなく）、ウルトラマンの正体が結構序盤にバレるなど。
科特隊あらため禍特対の人数や立ち位置も、政府が選出した一部署という設定は少年たちにはあんまり響かないよなあ。かっこいい車や乗り物に乗ってるわけでもないし。
夜の街に佇む銀色の巨大宇宙人（外星人だっけ？）は良いけど、令和だからか夜の街メッチャ明るいし、アクションもCG感が凄かった。ゼットンは禍威獣ですらなかった。
ゾーフィよ…（ゾフィーがなんでこんな役回り？と思ったら全然別のキャラらしい。オリジナルテレビ版には出てこない。勘違いから生まれたキャラなのだとか）。
昔のウルトラマンやウルトラセブンは予算の乏さなどの関係なのか当時の流行りなのか、影の作り方や撮影アングル、撮影手法、音楽や効果音、演出などが不気味で怖かった印象。特に巨大怪獣が出てくる回というよりは宇宙人が出る回の怖さは際立っていた。
今回は映像がかなりクリアなこともあり怖さはあまり感じなかった。ザラブが車の中に現れた所はちょっと怖かったけど。
あとザラブの「正面のガワだけデザイン」は怖い（正面だけで存在してるんじゃなくて背中側は内臓ごと透明なだけなんだって。どういう設定！？）。
