きよ

1917 命をかけた伝令のきよのネタバレレビュー・内容・結末

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

たった2人で1600人を救うために1歩踏み出した最初の「伝言」
それはいずれか、1601人を救うために1人が駆け抜ける厳しく重い伝言になった。

まずこの作品を通して戦争とはどんなものかを実体験をするように感じることが出来た。それはこれが監督自身が祖父から聞いた戦争体験を映画化していて、ワンカットに見えるように撮影したからであるのかもしれない。
1600人を攻撃中止と伝え、危険から救うために2人で伝言を伝えに危険な場所に足を踏み入れるわけだけども、相方であるブレイクを途中で失い、ブレイクが兄へ伝えたい伝言も背負い、必ず届けなければいけない伝言を守りながら立ち向かうウィルがかっこよかった。
「命をかけた伝言」とあるが、ウィル自身が命をかけて伝えている伝言でもあり、途中に亡くなったブレイクの命をかけた(のせた)伝言でもあるなと、二つの意味を感じた。

取り扱っているテーマが重いので、描写や流れもかなり重い。なかなか見ないジャンルなので苦しくなる場面も多かったが、ワンカットに見える撮影方法のため、臨場感や、共に伝言を伝えに行っている気にさせる撮影方法がすごいなと思った。
3人目として見ているこっちも引き寄せてくるワンカットのおかげで、戦争を臨時体験出来た気持ちだし、戦争が進む中で発生する繊細な感情を汲み取ることが出来ました。
きよ

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