もつれら

1917 命をかけた伝令のもつれらのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.3
第一次世界大戦、1917年のフランス、ドイツ軍との交戦が続く中、最前線の兵士のため危険に身を投げた2人の兵士の物語
監督のサムメンデスが祖父から聞いた話を元に映画を作ったらしいがやはり特徴的なのは全編に渡るワンカット風撮影。
バイクや車、クレーンなどありとあらゆる方法でカメラを回してGoogleマップと睨めっこ、4ヶ月もかけたリハーサルなどの狂気とも言える綿密さに最長9分にもなる長回しを組み合わせた映像は素人目ではほぼ継ぎ目が分からないほど巧みな編集で最初から最後まで驚異的な没入感を与える。
ストーリーも走れメロスばりのシンプルさだが戦争に身を投じる若者の悲しみや葛藤が身に染みる。
ラストはフルマラソンを走ったかのような疲労感と余韻が残った。
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