くろさわ

1917 命をかけた伝令のくろさわのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.2
「映画館で見るべき、圧倒的な臨場感と緊張感を体験できる今までに無い戦争映画」

第一次世界大戦中、1600人の命を救うためにドイツ軍の罠を味方に知らせる伝令任務を受けた2人の上等兵が戦前を駆け抜けるイギリス軍の物語。

「アメリカン・ビューティー」や007シリーズの「スペクター」「スカイフォール」の監督サム・メンデスと13作品以上アカデミー賞にノミネートされた作品を撮影している撮影監督ロジャー・ディーキンスがタッグを組んで作られた作品。

全編ワンカットとして繋がるように撮影されている技術が凄すぎる。
映画は通常カットを挟むことで場面を変えるが、見ている人は集中を切らしてしまうことがある。しかし、今作では2時間ワンカットとして作られているため、ずっと引き込まれてしまう。
見る前は2時間もワンカットは飽きるのでほ?とネガティブイメージを持っていたが、そんな不安は1ミリも必要なく、上映5分で1917の世界に引き込まれしまった。

今までに無いほどの臨場感、緊張感を味わうことができる戦争映画。
読めない展開に常に緊張感が走る。
特にラストシーンは凄すぎる。

広告としてワンカットを推しているため、勘違いしている人もいるかもしれないが、ワンカット風として作成されており、本当のワンカットではない。しかし、ワンカットとして撮影している技術の高さに見ていて感動させられる。
ぜひ、鑑賞後にはyoutubeでメイキングシーンがいくつか見れるので見てほしい。

360度で撮影するために外のシーンでは照明などは使用せず、天候を祈るように待つことが多かったとか。

1600人の味方の命を救うために、下級の若い2人の兵が戦前に向かう。
命をかけて、伝令を伝えに行く物語。
諦めない姿に勇気を受ける。

必ず映画で見て欲しい映画。