なんのために走る?
戦争に勝つため?違う。
では負けないため?それも違う。
彼は走る。友のため。
友の生きた証を伝えるため。
全編ワンカット、というのは
擬似的なものではあるが、
あくまでも演出の仕方の話であって、
臨場感に溢れた非常に
見応えのある作品だった。
戦争、絶対に行きたくない。
戦争映画はそう思わせてくれれば
もう正解だと思っている。
どれだけ無為に人が死んでいくか。
道中に転がっていた数多の遺体。
あんな風に朽ちるのは嫌だ。
今日を乗り越えても、
明日にはまた違う命令が下され、
死地に向かっていく。
憎しみの連鎖も終わらない。
だめなんだ、こんなことしてちゃ。