ゆういち

1917 命をかけた伝令のゆういちのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.0
『必ず届ける』
『この戦争が終わるのは最後の一人になったときだ』

サムメンデス最新作。アカデミー賞10部門ノミネート、3部門受賞。早く見たい要素しかなかったけどなかなかタイミングが合わずやっと鑑賞。

今作の見所は全編ワンカット(風)撮影。
その為に何キロにも渡る塹壕をゼロから作り本物の戦地を作るところに作り手の本気を感じる。
リアリティを追求することは、こと戦争映画においては迫力の要。
主人公ら若くまだまだ未熟な兵士が見る戦場のリアルな景色がよくわかるし、兵士たちの息遣い、熱気や緊迫感などが伝わって戦場に居るような感覚になる。
サムメンデス監督は他の作品でも長回しにこだわりがあるらしく切れ目のない映像は監督らしさでもあるのかな。
物語は凄くシンプルで第一次世界大戦の最中、1600人という前線部隊の隊員を敵の罠から救う伝令の為、たった2人で戦地を駆け抜けていく話。
特別なドラマ展開もあえてなし、登場人物もメインの2人にしかフォーカスせずに話は進む。
マッケンジー役のカンバーバッチの話す戦争についての見解がとても印象的。
主演のジョージマッケイは本当にいい役者だなぁ。
ラストの駆け抜けるシーンは涙が止まらなかった。
これからもっと注目したい。
ゆういち

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