レッドストーン沢

1917 命をかけた伝令のレッドストーン沢のレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
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とりあえず緊迫感と没入感がすごかった。

例えば、バードマンの長回しを見たときに、物語内の時間の流れを現実世界の時間の流れに「同化させる」ことで、リアリティが生まれていると感じる(一方で、悪く捉えるならば、冗長に感じる人も出てくる)。それに対して、この映画はワンカットと言いつつ物語内の時間は所々スキップして、リアリズムから少し離れる代わりに、緊張と緩和のバランスも取っていて、戦争映画の緊迫感と没入感が出ていたんだと思う。

ワンカット故に余計な場面転換がないことと、主人公と同じ情報量で話が進んでいくことによって更に没入感が高まっていた。
普通であれば情報量が限られてしまうことはデメリットのように思われるけど、それがプラスに働いているのはすごかった。画面にマストで入れたい情報と、要らない情報、画面外から音で伝えれば済む情報の選別がよくできているのだと思う。

撮影手法とテーマがかなりマッチしていてよかった。
レッドストーン沢

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