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1917 命をかけた伝令のkey0908のレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
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(2月頭に映画館で鑑賞)

エンドロール後、自分からひとりでに小さく拍手が出た。

観終わって最初に思ったことは、
「ワンカット(風)」を強調しなくても十分、素晴らしい作品だったなということ。
ある意味正統派で、もしアカデミーで作品賞に選ばれていたら、とても"らしい"受賞作だと思えていたと思う。

ジョージ・マッケイ演じる主人公スコフィールド(スコ)の、
任務に対して使命感が段々強くなる(なっていかざるを得なかった)様がよく感じ取れ、良い演技を見せてもらったなぁと思った。

予告で使われていた草原を彼が走ってゆくあの場面は、物語上で出くわすと、予告で感じさせられるよりも何倍も重みを持って扱うべきシーンだったんだと分かった。
もう祈るような気持ちで観ていた。

命削りながら伝えた伝令も、あの戦時中は「消費物」となってしまい、
翌日にはきっとまた、違う誰かがスコ達と同じような1日を命懸けで送らなくてはいけなかったであろうことに気づかされるのも、考えさせられるラストだった。
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