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1917 命をかけた伝令のyokoのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.2
ネタバレ

敵パイロットを助けるなんてありえないと感想もあるが一本気で勇敢で優しい主人公的気質(主人公ではないが)が戦場では裏目に出ることもある皮肉さを示している。

いっぽう本当の主人公、頼りなさげな彼(マローボーンの頼りなさげな彼!)。メダルをワインと交換したというリアリスト、合理主義的な側面、戦場の勇猛さより命を優先するタイプ、その性質が序盤の臆病さに見えたのだろう。しかし友によって使命を帯びることとなる。最後のダッシュは軍隊のため勝利のためではなく友が生きた証を示すための狂気のラン。

序盤で弟ちゃんが退場したのは予想外だが、逆に主人公は最後までたどり着くことを示しているので(1人しかいないからね)ピンチもハラハラドキドキしないのが難点。

渡河で狙撃されたとき地の利を得ずとも神スナイプしたのはご愛敬だが、まあしかしあれに敵はよく撃たれたなw

カンバッチ意外とすぐ引き下がるw
序盤の上官のアドバイス「目撃者を置いとけ」のフリでこれ最後絶対吸った揉んだするやつや〜んと考えていたがそうならなかった。カンバッチがただ戦いたいだけの軍人ではなかったのも主人公と同等のある種の臆病さを備えてたからかもしれない。そもそもカンバッチ本人からペシミスティックな印象も受けるので、マッチョな軍人役?と思ったがなるほどな配役。あと副官との悲喜こもごもも短いシーンだが色々想像してしまった。

炎からぼーと敵兵が来るシーン、相手も同じように見えていたのだろう
とっくみあってる奥で敵がなんだ〜クソでもしてんのか〜とか言ってそうなシーン
なかなかグッとくる

突撃前に林でええ歌聴いてるのはさすがにセンチメンタルすぎ。

1400万 605分の1の未来予想でネズミの動きに世界の命運を託したカンバッチは神。
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