ビジュアルからは想像もできないほどとても繊細な映画だったな…
前半はかなり退屈で、というか区切りがかなりあるのでそのたび、で???ってなるから目指す先がわからんかったけど退院からじわりじわりと映画が私を占めてきた。
まあ雑な面も多々あったけど(病気とか、病気とか……)、それにも目を瞑れるほど後半が良かった。
写真を撮り出したあたりから思わず泣いてしまったなあ。普段あんなご飯を食べてるだけの姿を撮ることなんてなかったのに、娘が居なくなるその時に備えてなんでもないような一瞬すらも写真に残したい気持ちと、そんな時を望まないしそうならないように信じたいから普段通り過ごしたい気持ちと、それらに気づかないわけがないミラが自分がいなくなった時に父親がこの写真を見てどう思うんだろうってことを考えること、それらがぶわあって洪水のように流れ込んできてそのまま泣いた……。
横道世之介の時も思ったんやけど、彼女自身を撮った写真ももちろんぐっとくるけど、彼女の視界の方に立ち直れなくなってしまう気がする。海辺、大変良かったです。
順風満帆なんて言葉は、そのままの意味だとプラスでしかないのに、否定、もしくは過去のものとして使われることが多い…気がする、って気付きました。あとは妬み嫉みとか。
LittleWomenのキャスト見た時エリザスカレン!?誰だ!?ってなったけど本編で骨抜きにされた人間としては観るしかなかった今作。くるくると変わる表情が本当に魅力的だった。
事前にキャスト見てたのにベンおいたんに気づけなかったショックで今わりと落ち込んでる。だって太りすぎだった……。そっか…おいたんオーストラリアの人だったんだね…知らんかった…あーーーショック…。