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ベイビーティースのyuzameのレビュー・感想・評価

ベイビーティース(2019年製作の映画)
3.0
エリザスカンレンて、面白い顔だよなー。
決して美人じゃないけど、
やっぱりキレイ。
違うところを見てる女の子
って役が似合う。
ていうか、そういう役しか見たことない。

死と隣り合わせで、
色んな事を我慢してきただろう女の子。
ひとりっ子。

ミラの家族がとっても今日的な
描かれ方だったと思う
娘を失ってしまうストレスに
さらされ続けている。
お互いを思い合ってるけど、
支え合えるほど強くない。
自分の事で精一杯。
薬にも頼らざるを得ない。

ミラも、良い子ちゃんでも、
過剰にエキセントリックだったり、
厭世的でもなく
普通の延長だけど、普通じゃない。

ずっと病院って訳ではなかったのは、
お父さんがモルヒネ出したり
できたからかな。

オープニングシーンは強烈だったな。
学校に疎外感を持ってるミラ。
なんかよく分かんないけど、
電車に飛び込もうとしたモーゼス。
ラリってたのかな。
んで、鼻血出して病気を示唆して、
お金貸して。
お互い、
チンピラ風情のジャンキーだったり
突然鼻血が出ちゃう病人だったりなのに
相手を普通に受け入れる。

髪を切ってもらったのは、
長い髪に未練を持たないためかな。
そこをすんなりやってくれるいい加減さが
良かったんだろうな。

モーゼスは魅力的な男の子だったなぁ。
モテそう。

ミラが両親の前で
オープンに彼氏とイチャついてたのは
ワザとだったりして、と思ったら
健気で泣けた。
娘は短い生涯だったけど、
愛し愛される経験をしたって
確信できるのは大きな慰めだと思う。
モーゼスに向かって、
あなたが親子の最後の時間を奪った
って大泣きしてたけど、
当たり散らす相手がいる事も
実はとても慰めになってると思う。
旦那には当たれないし。
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