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異端の鳥のサイトーのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
3.5
普遍的な心の闇にフォーカスした映画

チャプターが9個に別れているのは予想外だったし、何より内容が意外だった。戦争映画に近いけれど、微妙に違う他の何かだと思った。

「ナチスによるユダヤ人迫害」というより、「異質なものを排除しようとする人間の本性」を描いていると感じた。

完全なヨーロッパ映画だと思っていたので、ハーヴィー・カイテルやバリー・ペッパーといった北米の俳優が登場することにも驚いた。

どこの地域が舞台なのか特定できないようになっているのが興味深かった。