しょめ

異端の鳥のしょめのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
3.7
各章で区切られた小説のような映画。
3時間の中で会話、状況説明がほとんどなく、鑑賞者が画から読みとる必要がある。
観ている中で全部を理解するのは難しかった。
時代背景との合致、伝えるべき情報の精査という意味でも白黒で正解だったと思う。

少年の経験の全てが糧になると同時に、それが重荷にもなる。段々と狂ってる世界に引き込まれていく。
客観的に見たら狂ってる世界だけれども、皆それぞれの信じるものを守ることに必死で、正しいと信じて行動している。

原作のイェジー・コシンスキは人間の本質は暴力にあると、この作品を作ったらしいが、そうでないことを願う。
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