松井

異端の鳥の松井のレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
3.7
目を背けたくなるシーンがオムニバス的に繰り出される危険な映画。白黒映画で時代背景の演出と残虐シーンの緩和ができていた。絶妙なバランスの作品。もし色がついていれば観ていられなかっただろう。








以下ネタバレ感想★★★★







主人公の少年が行く先々で待ち受ける困難に同情する。登場する大人たちは人間性を疑うような輩ばかりだが救いの手を差しのべる優しい人間もいて絶望的でも希望をもてる映画だった。




少年は虐待を受けながらも生きていく術を身に付けていく。感心すべきは自殺せずに前に進み生きていく姿勢を見せていくところ。少年は寡黙ながらも鋭い観察力を身に付けていく点が素晴らしい。この子の親が見つかってホッとした。






パッケージにもある生き埋めになってカラスにつつかれるシーンはあまりにも残酷……あと、ネズミの住みかに突き落とすシーンはなぜかスッキリした。




ベストオブ残虐シーンは目玉をスプーンでえぐりとるとこ……




少年が生き延びたのが奇跡にしか思えない。少年に幸あれ……そう願う。
松井

松井