第32回東京国際映画祭 11本目
第二次世界大戦時中のどこかの片田舎
家族と離れてある老婆の家に身を寄せる少年が余儀なくその場を離れざるを得なくなり、自力で家まで帰ろうとするロードムービー
道中にいろんな人と出会い、その地を訪れては邪悪な者だと蔑まされ、いく先々で酷い仕打ちを受ける、なんとも可愛そうな少年が居た堪れない
ところどころ人もそうだけど動物の惨殺シーンもあったりで目を覆いたくなるが、全編モノクロなのに映像の美しさには引き込まれる
意外と有名俳優さんも出ていて、それぞれの出演パートは短いけどそれぞれ印象深い演技で流石だと思ったけど、なんといっても主役のヨスカ役を演じた少年が凄い
最初タイトルを見たときにどういうことなんだろうと思ったけど、劇中でも出てきたが、鳥の羽にペンキを塗って仲間の群れに離すと、仲間たちは見た目で判断し、その鳥を攻撃し殺してしまうシーンがあった
同じ人間なのに、部外者ということで少年をことごとく爪弾きにする人々が、先の鳥たちと重なる
最後はハッピーエンドで終わってくれたのが救いでした
素晴らしかった