ヒラリー

異端の鳥のヒラリーのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
3.9
ポスターの写真だけ見て観に行ったから想像以上の重さにびっくり。
3時間全編モノクロの映像、台詞は殆どなく美しくも残酷な描写
私は暴力、残酷描写をそこそこ見てるから大丈夫だったけど普通の人は鑑賞お勧め出来ない。
救い?そんなもんない。
現代にこう言ったクソ意地の悪い映画が撮られて観れたことが奇跡に近いと思えた。
カンヌで途中退席者多数も成る程納得仕方ない。
以前に炎628は見てたけど描写ならこっちの方がえげつない。
家族と離れ、おばに預けられた少年
ここから次から次へと災難が続く。
悪魔の目をしていると言われ村人からは厄介者扱い。
身寄りもなく居場所を転々とし、行きずりの人達に手を差し伸べては突き放される。
ひたすらに不憫、3時間の尺で良い人が1人しか現れなかった。。
放火、自殺、殺人、レイプ、その他諸々、少年期の短い期間にここまでの受難
彼が悪魔で辿り着く先々で他人を不幸にしてるのか、ただ不運で悪人にしか出会わないのか…
後者だと頭では分かっていながら悪魔の目というワードが頭の中をぐるぐる巡り、彼が呼び寄せたのかもしれないとも思えたり。
生きながらに体験する地獄、生への執着もここまで来るとなんだかよく分からなくなる。
死んだ方がマシという言葉が全く浮かばない、この状況下で生きる事を諦めないって少年自身がとんでもないパワーを持ってる。
虚無になるシーンめっちゃ多かったけど私の一番は鳥…いや目玉えぐりかな…
原作に興味持ったけどめっちゃ体力消耗しそうだから気軽に買えない。
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