なでしこ

みをつくし料理帖のなでしこのレビュー・感想・評価

みをつくし料理帖(2020年製作の映画)
3.4
高田郁の小説を映画化したもの。

私はこの原作小説(全10巻)が大好きで
何度も読み返しては涙してます。

原作では、主人公が血のにじむような苦労を
重ねた上で迎える最終巻は素晴らしく、
まさに雲外蒼天、
料理描写もストーリーも最高です。

それだけに思い入れが深く、
ドラマや映画化されているものの
あの大作をたった数時間でまとめるのは
絶対無理🙅×

いっそ、韓国ドラマかNHK連ドラばりに
長編ドラマにしないと、
ペラペラになってしまうのです。

この映画も小説のハイライトをかいつまんで
イメージを壊さないようにしているのがよくわかるし、同題他作と比較するとまだ良かった方。(多作でストーリーはアレだけど、NHK版の主人公を演じた黒木華さんはイメージに近かった)
でもやっぱり原作ほどの感動には至っていないかな。2時間じゃ無理ですね😅

✨🍽美味シーン🍽✨
美味シーン度★★★★★
江戸時代の東西の食の違いについて
取り上げてたのが面白い。
職人が多い江戸の庶民は労働で
汗をかいて塩分が出てしまうため、
味の濃いのが好き。
でも粋で洒落たものにも
すぐ飛びつくのも江戸っ子。

ところてんは東は酢醤油で
お箸はいっぽんだけ、
上方は黒蜜で食べるのが
あの時代の定番らしい。

小説にも出てきたメニュー、
実写でみるとより
美味しそうだった😋
牡蠣の白味噌土手鍋
とろとろ茶碗蒸し
こぼれ梅
鮎飯膳
牡蠣の宝船
唐汁
鼈甲珠
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