このレビューはネタバレを含みます
逞しくて好きだな〜
孤独な闇を抱えるスザンナと惹かれ合うトリスタン、その背景には家族を何より思いながら心に眠る野獣を秘める孤独なトリスタンの影があったからなのか
神を信じ、先住民を重んじる、それぞれの秩序を守り最後は家族に還るアルフレッドにも涙を流し、スタッグの語りが胸に響いた
かと言って普段の話し言葉は訳さないと出てこない感じも好きだったな末っ子として全員に愛されたサミュエル、サミュエルを守り抜こうと努力するトリスタン、スザンナをめぐる兄弟のイザコザ
トリスタンは自然の象徴だったのかもしれない
スタッグと心を通じ合わせていたトリスタンは
バーで乱闘したのも、人工物vs自然(先住民)ということで自然に人間が足を踏み入れるなら、共存していくことが必要、否定をするならボコすと言った感じで
政府(人工物)とラグール一家(自然)の対比という感じで胸が熱くなった
トリスタンの死に様はまさに"良い死に方"で自然と共に死す、自然を愛した教養深きスザンナは政府側にいることで自ら命を断つし、自然と共に生きたイザベルツーが殺されたことで復讐するトリスタンは野獣の悲しい雄叫びという感じで悲しくなった
ただ逞しすぎてちょっとカオスで笑ってしまったとこもあったけど、壮大な自然と発展する文化と
面白かったな〜
スタッグが彼らの頭皮を剥がなかったのも、自然に生きる彼の「獲物ではなかった」ということで
地球を生きる限りは資源と自然を大切に
共存していきたいなと考えさせられた