ハラヒロ

一人っ子の国のハラヒロのレビュー・感想・評価

一人っ子の国(2019年製作の映画)
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実にレビューし難いゾッとするドキュメンタリー作品。

インタビューに答える人たち誰もの目が虚ろげに見えたのは俺だけ?
それぞれ心の内に秘めた思いはあるんだろうけど、共通しているのは「仕方なかった」という心情。

それが、プロパガンダに洗脳されたものなのか、権力(暴力)の抑止によるものなのか俺には分からんが、誰もが心に何かしらの傷を持ち、フタをして抑え込んでるかのように見えた。

日本の歴史においても、間引きや姥捨て、人身売買が実際にあったわけで、おそらく当時の人々も「仕方なかった」となるんだろう。
飢餓や制度による貧困が要因であると想像はできるが、行ったことは鬼畜ばりの行為である。

だけど・・・きっと「仕方なかった」のだと思う。

そういった史実において、誰が悪いとか戦犯者を追求しても致し方ないことだとも感じる。ただ、そういった事実から目を背けてはならないと思う。そして、同じ過ちが決して繰り返されないよう学ばなければならない。
ハラヒロ

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