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「一人っ子の国」に投稿された感想・評価

SASHA

SASHAの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

終始異様な光景だった
一人っ子政策を支えた計画生育委員が賞賛され、数々の賞を獲得している事。

子供向けのテレビから劇場の演目まで一人っ子政策を賞賛する内容が含まれていたはとても驚いた。
また、ある村の元村長が一人っ子政策をに違反した家が取り壊されるのを「残酷だと思わなかったのか?」と言う問いに「政策は政策だから仕方がない」と語っていた。 反対に、産婦人科医?の方も不妊手術を行っていた事に「政策だから」と言いつつも強い罪悪感を感じているのが印象的だった。

また、一人っ子政策の影の部分として人身売買が行われていた事も衝撃だった。

これまで負の部分を述べてきたが、賛成派が言う「人口を抑制して所得を上げる」という面では否定し切れない部分もあるのも事実だなとは思った。


良くも悪くも、あらゆる面で共産党の強権的な政治の中で中国国民は生きている事が分かった。
AK

AKの感想・評価

4.2
観れてすごく良かった。
プロパガンダや人身売買のリアルを知れた。そして中国の家父長制はレベチだな。
女性である母親でさえ、女性が産まれてくるのを望まないなんて全く理解できない。
kusamoti

kusamotiの感想・評価

3.5
一人っ子政策の闇の部分を見た。子どもを二人以上つくれなかっただけではなく、命を虫けらのように葬り去った国の政策。こんな国が現代にもあったのに大きな衝撃をうけた。
383371

383371の感想・評価

4.3
わたしが「ワタシ」を見つけるまで
を観たことで、こちらの作品を知りました。

「中国では一人っ子政策を行っている」と教科書にサラリと書かれていて、それ以上のことを考えることがなかった。

7か月や8か月、お腹の中の赤ちゃんがお腹を蹴って、それがとてつもなく愛おしい時期。そんな時に、無理矢理中絶手術をさせられる。そこまで大きくなっているから強制的に掻き出されても「生きている」。
生きるためにではなくて、死ぬために生まれる赤ちゃん。
無事に生まれたとして、そのまま捨てられたり、人身売買される赤ちゃん。

一人っ子、そして、1人より2人だと方向転換した政策。道端の標語や演目の変化。
その先に何があるのだろう。

苦しいけど、見られて良かった。
とても。
CCPとは言わば黒歴史の集合体。そこには人権という概念はなく不都合な真実は徹底的に闇に葬られる。昨今を見ればこの構造は今尚全く変わっていない。当作品に関して言えば非常センセーショナルで目を疑うような残忍な映像も散見されるがCCPの内実という事で有ればそれほど驚きでは無かった。逆にその部分が一番の狂気かもしれない。そんな傀儡政権に対して各国は常に顔色を伺っているのだから本当に恐ろしい世界になってしまった。

この作品が中国国内で出回ることはないし、この史実に関して中国国内で議論や検証される未来も想像出来ないことを考えるとある種の無力感は否めない。ただ米国在住とはいえ家族や親戚も中国在住という状況でよくここまで切り込んだな、というのが率直な感想。それに対しては心からリスペクトを送りたいと思う。
くりふ

くりふの感想・評価

4.0
【赤信号みんなで渡れと国が言う】

以前から気になっていた2019年のドキュメンタリー。アマプラにて。

日本未公開が勿体ない、強烈な記録でした。娯楽映画はどうでもよいですが、よいドキュメンタリーは、見逃すと人生損した気になります。

中国が1980~2015年に、国策として実施した“一人っ子政策”を、その時の子供であった、当事者の女性監督が振り返り、驚愕の事実を淡々と暴いてゆく。

おそろしいです。これ、国による大量虐殺じゃないか。内容にはあまり、触れないようにしますが…百聞は一見に、しかず。

映画を現実逃避でなく、現実をしる武器と捉えるタフな想像力を持つ人は、ぜひ見るべきでありましょう。

末端の立場から事態を追い、毛沢東の政策“大躍進”までは後戻りしませんが、全体主義の悪用がどう人心を麻痺させるか、じわじわ責められます…。が、それでも消えぬ愛情、思いやりもあるのですよね。

様々なおそろしさが豊富に取り揃えられます。滑稽でさえあるプロパガンダのこわさ、そして、結果ひろまる人身売買が当たり前になること…。辺りが、やっぱり深い落し穴かと思いました。

「人生の決断をすべて人に決められてしまうと、結果に責任を感じられなくなる」

アドルフ・アイヒマン“凡庸なる悪”にも通じる、この独白の重さは凄まじいです。

日本も問題だらけの国ですが、とにかく、それでも日本に生まれてよかった…との胸なでおろし効果が莫大にある作品。

現実を、もっともっと、見ないとね。


<2021.3.21記>
2019年のアメリカの89分のドキュメンタリー映画。中国で1979年から2015年まで敷かれていた一人っ子政策を主題としているが、内容は中国でのインタビュー取材が中心。政策に批判的なナンフー・ワン監督が自身の体験も交えながら、当時、政策に協力していった村人、親戚、医師の証言がまとめられる。政策には絶対服従しなくてはならなかった立場の人々へのインタビューは貴重で、強制堕胎に協力せざるを得なかった人々の証言を引き出したことは評価できる。インタビューをした相手は、概ね監督の親や祖父の世代の人物が多く、インタビューの合間に挿入される監督のコメントは、政府の政策に無批判であったことに対する厳しいもの。政策に協力し堕胎・中絶に協力したことを後悔している医師や、自分の娘を死に至らしめた心の痛みを持つ人物に対しても、彼らの苦痛に寄り添う姿勢には欠けている。
現在、アメリカに住む監督が、中国では出産を制限したが、アメリカでは中絶を制限しているのは、どちらも女性の権利の侵害であると一言だけであるが述べた点は、一方的に中国だけを非難する姿勢ではなく、この部分ではバランスをとっている。
中国以外の取材では、アメリカのユタ州リーハイに住むアメリカ人夫婦のものがある。彼らは中国から養女をもらっており、この子供たちの実の両親を調べる過程で、海外に養子と言う形で売られていった子供たちと実の親との再会をDNA情報などで行っている。アメリカ人家庭に入り、中国の実の親には興味がないとする子供たちと、実の親のことを知りたいという子供たちなどの実態が、短い時間であるが紹介されているのは貴重。
本作で中国の一人っ子政策に興味を持った人には、この政策を中国の歴史の流れから抑えた優れた文学作品である、ノーベル文学賞作家の莫言の「蛙鳴」(原題は「蛙」)を薦めたい。
はつみ

はつみの感想・評価

3.9

中国で1979年から2015年の36年間行われていた「一人っ子政策」を主題においたドキュメンタリー映画。

 中国の一人っ子政策については学生のころ歴史の授業で習って当時は「へぇ~」ぐらいにしか思っておらず
特に記憶にも残らず過ごしていた。
 最近中国ドラマにはまり、中国の俳優さんなどに興味を少し持ち始め彼らの家族構成等を何気なく知ることがあり
「この俳優さん一人っ子なんだ。兄弟いないんだ~」とか「一人っ子の俳優多いなぁ」と今思えば当り前のことなのですが
最近まで本気で思っていて、中国の映画を調べていたところこちらがアマプラで見れるということを知り市長することに。

日本人の私には記憶にものこなかったこの政策がいかに過酷であるか、いかに私が無知であったかを知ることになる。

この映画を見るまでは私は「一人っ子政策」とは「国が一人っ子であることが推奨している」ぐらいにしか思っておらず、経済的余裕などがあるのであれば2人目以降を作っても良いと勝手に思ってました。
現実は『血の川ができようとも2人目は産ませない』と言う過激なスローガンが合ったほどで中絶、不妊手術が強制的に行われたり、反対するものは家を取り壊されたり、罰金を課したりなど正直それがつい最近の2015年まで行われていたことが末恐ろしい。
さらには家父長制がいまだに根強い中国では男の子が生まれなければいけないという思いが強く、一人っ子政策で一人目が女の子の場合はそのままバスケットに入れて捨てられることが多かった。
さらには中絶も8ヶ月9ヶ月で中絶手術をさせられるため「医療廃棄物」として袋に入れて普通に多くの赤ちゃんが捨てられていた。

この映画ではその生々しい写真や、ホルマリン漬けされた赤ちゃんが出てくるので苦手な人は注意だが、これが現実である。

監督の中国出身、現在アメリカ在住のナンフーさんには弟がいる。
しかし、学校でも周りにも兄弟がいることを公にはしにくかったという。
彼女の母親は彼女を生んで役人に不妊手術を迫られたが、なんとか反対し5年間待てるのであればもう一人生んでも良いということだったらしい。
しかしその二人目である子供も、出産までに性別を判明することが出来ない?(そういう文化?)ため、出産する日に母親(監督の祖母)がバスケットを持ってやってきて「女の子ならここに入れて捨てる」といったらしい。
幸い、男のだったのでよかったです。

しかし、彼女の親戚に子供を捨てた人はなんと数人もいたのです。
これから分かるように、当時中国では子供を捨てるというのが珍しくなかったんでしょう。


更に、子供を手放したい人や子供を2人以上生んだ人から無理やり子供を奪い取り、海外に養子へ出す人身売買も横行していた。
人身売買と聞くと「ひどい!」と思うが、子供をただ捨てるだけであれば子供を殺してしまう。まだ、生きる希望のある幸せな未来かもしれないという気持ちがあったかもしれない。
かつて人身売買仲介をしていた人たちが悪いのではなく、ある意味で人助けなのかもしれないと思ってしまった。


中国では「一人っ子政策」はすばらしい!と教育や思想を植えつけたため、現在でもこの政策は正しかったという人が多くいる。
しかし、その中でも「政府の言うことだから仕方なかった」といいつつ「手を下したの私。だから罪滅ぼしをしている」という女性医者もいる。
自分が正しいと思うことはなんなのか。
それは中国だけではなく日本でも他の国でもそう。
幼少時から教育を施されるそれは洗脳と同じだと思う。
自分で考える力をつけたいと改めて思った。

一人っ子政策の影響で、高齢化が急激に進み働き手の若者が少ないという新たな問題が浮上。
そのため2015年に一人っ子政策は廃止し、次は夫婦1組に対して子供二人までという政策がなされた。
手のひらを返したかのように一人っ子政策のスローガン等は全てなかったことのように消された。

さらには2221年には二人っこ政策も廃止され、中国国内で出産に関する問題は42年ぶりにほぼ正常化された。

監督は現在、アメリカの「中絶回数を制限している」州に住んでいるらしい。
しかし監督は「正反対のように見えて、実は女性の体を自由に出来ないという意味では同じ」と言っていて
そこに着地するのが美しいなと思った。
一人っ子政策の内情のドキュメンタリー。政策に逆らう家は壊され、女性達が強制的に避妊手術され、村には日常的に赤ちゃんが捨てられてる状態を、プロパガンダによる洗脳により今でも政策を肯定する現状が凄まじく、教育と社会規範が人を作るということが恐ろしく映し出されていました。
中国の一人っ子政策の闇をつづる度ドキュメンタリー映画。
申し訳ないが中国に偏見を持つ身としては「こんなことやってそう」と思われ、ショッキングな事実としては入ってこなかった。
嫌な中国の上乗せ、もしくは上書きされた気分。
それでも監督兼主人公の女性が「中絶を強要する国、中絶を禁止する国の両方を生きている」というセリフが印象的。
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