マリッジ・ストーリーのぽてとのネタバレレビュー・内容・結末

家で夫婦喧嘩をする場面。
思ってもないのに、口だけが動いて、感情だけが先走って、思ってもないことを罵声のように浴びさせ合う2人。
ここの2人の演技が圧巻させられる。

テーマは「支え合う」なのかな？
初めはお互いが持っていないものを尊敬し合って生きていた。
離婚することになり、親権争いになり、考えていなかった弁護士を雇い、徐々に自分たちはいったい誰と争っているのか。
時間が過ぎていくごとに自問自答していく。
そこで一通の手紙を息子が読む練習をしているのを付き添いながら気づかされる。妻が夫の良いところを述べた手紙だった。この文章は作品の冒頭でもナレーションとして述べられている。
始めと終わりでは同じ言葉でも最後の方が重みが増して聞こえる。
人間は1人ではなく、支え合っていく生き物なのであろう。その大切さは一度離れてみないと感じないこともあるのだと思う。