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マリッジ・ストーリーのrokuのレビュー・感想・評価

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)
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生物学的に与えられた性別で生まれさせられて、母親と同性かどうかという問題が本人に与える影響は小さくないだろうなという話を友人としていたその直後に観た。家庭、親、結婚というタームに対して少し敏感な状態だった。近年、ジェンダーはよりグラデーション的な質感で取り扱われ、代名詞”their”が多くを回収する中で、改めて男性と女性の性質に古典的な方法で触れられたような気がした。例えば、健常者であり続けることが普遍的ではないように、婚姻も一時的に結婚しているという状態が続くだけかもしれない。それであっても、書類を提出するかどうかに関わらず、結婚して何かを記憶するのは良いことだなと作中に出てくる黄色いリーガルパッドを見て思った。たまに挟んでくる音楽小ネタも良かった。Tom Pettyの歌詞を口走る弁護士、ドア越しにDavid Bowieの曲名で会話(日本語字幕には反映されてなくて残念だった)、Sgt. Peppersのコスチュームなど。良かったセリフはアダム・ドライバーの”I’m not not married yet”
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