NATSUMI

マリッジ・ストーリーのNATSUMIのネタバレレビュー・内容・結末

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

結論から言って正直、なぜ2人が離婚してしまったか映画を見終わった後でも理解できない。

ニコールが弁護士を雇った所から全てが崩れてしまった気がする。余計な出費がかかったし、ヘンリーに負担もかけてしまった。お互いの長所を伝え合って、2人で話し合ってればと思わずにいられない。

チャーリーは仕事でも成功を収め、子煩悩、家事もこなす、素敵な旦那さん。

ニコールはチャーリーの劇団の看板女優で言われたことを何でもこなす、子供とも全力で遊んで、時に奔放、几帳面なチャーリーと正反対な性格ゆえにバランスが取れている。

離婚をしたことで、チャーリーの言う通りにして、自分の意思を通さなかったニコールがドラマの女優としてロスで活躍できたラストは良かった。でもやっぱり、全面的にチャーリーに賛同する。

お互いを罵倒し合うシーンで、ニコールに放った言葉。
「君は前と同じことを繰り返している。僕と正反対の男を見つけたとしても、長くいるとまた不満が出てくる。」

本当これに尽きると思う。結婚は双方の多少の我慢と思いやりで成り立っている。相手の欠点ばかりに目がいっていては上手くいかない。
しかし100%ウマが合う、ずっと一緒にいられる相手など存在するのか?今の相手にないものを他の相手に求めたとして、全てにおいて満足するわけではない。むしろ足りないものを補い合うのが夫婦じゃないのか?


映画を見終わった後に、ふとララランドのミアとセブを思い出した。ララランドの初見の感想も、セブがかわいそう、ミアは自分の夢も結婚、子供まで叶えて幸せになって…だった。


ゴールデングローブ賞6部門受賞、ハリウッドスターのスカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー出演で、ミーハー心が勝ったみたい。日本アカデミー賞受賞作品のように、強弱がなく淡々と心理描写を描いた作品は自分には合わないのかも。

主演の2人の迫真の演技、お互いの短所を言って罵倒し合うシーン、チャーリーがバーで劇団の仲間の前で歌うシーンに胸を打たれたので星4つ。

それにしてもスターウォーズ地上波放送で、1日に2回もアダム・ドライバーを見られるなんて嬉しい。笑
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