現代版クレイマークレイマー。
心から愛することの大切さを教えてくれる名作の誕生。
前半は、スカーレット・ヨハンソンの名演技が凄すぎて唖然とした。そう言えば忘れてたけど、アベンジャーズ出るまでは彼女はウディ・アレンなどの小品で演技派として注目された人だった。
後半は、新スターウォーズで一番凄い演技を見せつけていたアダム・ドライバーの情けない演技が炸裂する。カイロ・レンにも言えるけど、彼はデカいのに情けない演技させたら最高やわ。
すぐ電気を消す、何食べたいか知ってる、靴ヒモほどけている、など生活の些細なことで相手のことを理解している一瞬の演出が切なくて、心がえぐられ過ぎて辛い。
とても暖かくて、辛辣で、それなのに見終わる頃には愛に満たされる、そんな映画。
愛は形を変える。
その時に痛みを伴うけど、新しい出発でもある。
愛した記憶は消えないし、これからも人生の物語は続く。
そんな当たり前のことを愛しく思い出させてくれる名作でした。