さあや

ハニーボーイのさあやのレビュー・感想・評価

ハニーボーイ(2019年製作の映画)
3.7
ノア・ジュプくんとルーカス・ヘッジズが好きすぎるので絶対に観たいと思ってた、やっと観れた!

トラウマになるほどの自分の父親を自身で演じるって、容易にできることじゃないしむしろ辛くなることの方が多かったんじゃないかと思う。

全編を通して緊張感が走っている感じ、父親の癇に障ってしまったときのヒヤヒヤ感、あんなの常に感じてたらおかしくなっちゃうの当たり前だよなあ、見ていてすごく辛かった。
虐待を受けた経験がその後の性格や傾向に影響するのは間違いないけど、自分が同じような人間になるかはその人の気の持ちようや、その後の環境や出会う人達によって変えることが出来るものだと思う。虐待や暴力は絶対に連鎖じゃない

「大人だからな、なんだってできる」って言葉、なんて弱くてずるい言葉なんだろうと思った。子どもには親しかいないのに。そのことも父親自身わかっているはずなのに。自分の抱える子どもへの劣等感以上に、お金を払ってでも父親の傍にいたいと願う子どもの気持ちを考えようとした事はないんだろうか

「過去の自分を恥じ悔いることのできる人間は誰かにとって役立つ人間になることができる」
神に救われたか何だか知らんが言葉だけで終わんな、とおもってしまったな
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