オンライン試写にて
正直まるで何も入ってこなかった。
色々経緯は皆さん書いてる通りだとして、自身の父親を演じること、また子役が子役そのものを演じること、という現実世界とのつながりをフィクションを通して自己回帰させる点においては、むしろ現実世界でどんな心情なのかには興味があってもスクリーンの中には全然興味が持てなかった。
全体通して昔の思い出を無理矢理掘り起こした日記の感覚が強くて全然具体的ではない。全ての輪郭がぼんやりしている。その上現代パートが役割を果たしてるとは思えず、むしろ過去パートだけで構成してもっと大きなストーリーの展開が欲しかったように思う。
映像的にもまぁそんな感じですよね。って域を出ないし、なにかとフレアに頼りがち。
理不尽だとかやるせ無さとかそういう描写も少なく、どこまでいっても自業自得でしょ。って域をどうしても越えない。
メモ、父と母の断絶された関係性を表す、電話及び息子の媒介のさせ方。
