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ハニーボーイのぴなのレビュー・感想・評価

ハニーボーイ(2019年製作の映画)
3.1
スクリーン1

ほとんど前情報を入れずに鑑賞。

父親役がシャイア・ラブーフだと最初気づかなかった。
決して良い父親ではないのに、それでも父が好きで愛情を求めてしまうオーティスの健気さが辛い。
例に漏れず、『ワンダー 君は太陽』でノア・ジュプにノックアウトされて注目しているのだけど、今回もまた見事の一言に尽きる。
パントマイムのところ良かったなぁ。
そして、成長した姿を演じたルーカス・ヘッジズ!
こういう心の葛藤や成長を描く作品を演じさせたらピカイチなイメージが。
シャイア・ラブーフの半自伝的作品と知って、数々のトラブルを起こしてきた彼に対して、なんかもうやるせない気持ちでいっぱい。
セラピー映画なんて言われてるけど、第三者へ向けてどうこうより、この作品を機に彼が過去を少しでも乗り越えられたことを
願わずにはいられない。
だってもう、どんな気持ちで父親役を演じていたのだろう。
辛い思い出はふり返るだけでも苦しいのに、演じることでよりリアルに細部まで蘇ってくるよね。壮絶すぎる。
綺麗な夕焼けの情景からは想像もつかないほどの苦しみだからこそ、あのラストで良かったな。

ただ、親子の会話の中で、セリフの表現がわかりづらい部分が多くて、感情の機微を推し量るのがちょっと難解だったり。
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