悪魔の棲むYeah

ラスト・クリスマスの悪魔の棲むYeahのレビュー・感想・評価

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)
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基本路線はコメディなんだけど、色々な社会問題を散りばめてる。で、そこんとこが引っかかる。
いろんな題目に手を広げすぎていて、でも物語にはあまり絡んでこない設定止まりで、いまの世の中について考えさせるとかいうのでなく、こういう設定にしとくと厚みが出るんじゃね?みたいな薄っぺらさを感じる。さらに言うなら、賞レースに乗っかりたいっていう打算とか。
この監督の作品、ゴーストバスターズもシンプルフェイバーも見たけど、とくに社会問題に対しての危機感とかを煽る作風でないし(皮肉はあるけど)だからなおさら取ってつけた感というか、プロデューサーの狙いなのかな?とか思う。
逆にその辺りを取り除いたら何にも残らないかっていうと、充分に面白いと思うので、なんだか残念だった。


良かったのはエミリアクラーク。
ゲームオブスローンズの深刻な芝居しか見たことなかったから、こんなに表情豊かにコメディができる人なんだと分かってびっくりした。もっといろいろ見てみたい。