一人の男の死の謎がダメ男たちの秘密を明らかにしていくミステリーコメディ。
田舎町で意図せずに誰かが死に、何かを隠そうとすればするほどドツボにハマっていく様は「ファーゴ」を彷彿とさせました。
その隠蔽工作の雑さは楽しかったですし、どう見てもキレ者ぞろいではない警官たちの間抜けな雰囲気、そして微妙に噛み合わない会話がシュールで笑えました。
中盤のテンポの悪さを乗り越えていよいよ秘密が明らかになってからは、夫婦間で感情がぶつかるドラマを展開したいのか、夫婦がいかに秘密を隠し通すかのサスペンスがやりたいのか、グダグダになってしまった印象です。
一体何を描きたかったのか不思議な作品でしたが、エンディングで歌われるニッケルバックのヒット曲の歌詞を見て、そこにテーマの全てが歌われているオチは良かったです。
