柊

バーナデット ママは行方不明の柊のレビュー・感想・評価

3.7
ケイトがひたすら喋ってる。それもほとんどが悪態。
何かに怯えるようにマシンガントークを繰り出すケイト。病んでるんだろうなぁ。過去の栄光と挫折を家族,子育てに向き合う事でなんとかやってきたのだろうなぁ。とは思いつつやっぱりきちんと治療しないとね。いろんな所に皺寄せが…でもそれらを受け止めてくれる家族がいて救われるけど,若干ご都合主義。
ロシアンマフィアの件はどこに必要性があるのかも不明だった。

解決策はやっぱり己の才能をもう一度活かす事。再生の道はそこにしか見えないのだと思うけど,その手段がいささか強引だし、かなり自分本位。
最後結果オーライになったように見えたけど、あれだけ酷い症状が仕事によって完全治癒したのか?という疑問は残る。

ただエンドロールの南極のあの素敵で面白い建物は本物なんだろうか?だったとしたら素敵だな。白しかない南極の氷の中にカラフルな建物。自由で遊び心があって,日本の南極越冬隊とは雲泥の差を感じる。

ケイトは安定の存在感だけど,何気にオードリー役のお隣さんがいい味出してました。最後味方してくれて、子育ての愚痴を言い合うシーンなんかしみじみしちゃったよ。
どんな親にも皆それぞれ子育ては思うようにはいかないってね。こんな奇想天外な展開の作品なのに,この普通の悩みがアンバランスでいいなって思った。
柊