kuma114514

劇場版 SHIROBAKOのkuma114514のレビュー・感想・評価

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)
3.7
テレビでやってたの5年は前で今更すぎる新作なんだけどつい見てしまった
相変わらず登場人物たちがとにかく多くて会話のテンポが早い早い
色々あってドン底な状態になりバラバラになった武蔵野アニメーションのメンツが徐々に集結して劇場用アニメを無茶苦茶なスケジュールで完成させるという大筋の流れは見ていて気持ちがいい
TVシリーズでは女キャラageて男キャラをsageるのが鼻につくのだけど
今回の映画は男キャラの描写もそこまで酷いところは少ない(悪役のあの人以外)
タローと平岡 遠藤と下柳 遠藤と瀬川さん 
この辺りは時間が4年経過したことでの関係性の変化が面白い
その他にも4年経ったことで各々立場や境遇が変わってて感慨深くなってしまう
ああ...もうそんなに経つんだなと(現実だと5年だけど)

ただこの作品はテレビという枠の中での構成の妙あってこそだなとも思った
テレビでは3話1エピソードを描いて合間にキャラの背景描写だったり人間関係を描いていって積み重ねていき大きな目標に向かっていくということをしていて
これがテレビフォーマットに合っていた
今回は時間経過もあってキャラが成長をしていくということもすることもなく、そもそも尺としても厳しいというのもあって人物間のやりとりそのものが少なく
せっせせっせと目標にむかっていく
もっと〇〇とXXの絡みが見たいのになーという物足りなさがどうしてもある
テレビからいるキャラですらそんな状態なので今回の映画から出てきたキャラは本当に出てきてるだけのキャラすらいる
新人進行の丁寧口調の男はなんのためにいたんだ? 佐倉綾音が声やってた女も最後の見せ場以外はそんなに...

昨今アニメは何かと儲けのために映画にするというのが横行している
OVA紛いのものを劇場版と称してるのもあるし
OVAの劇場上映というのも珍しく無くなってしまってる
この映画の最初の方でもアニメバブルが弾けて円盤売れなくなって〜というセリフありましたが
いまのアニメビジネスはグッズ、劇場、配信の三本柱で稼いでいくというのが主流になっている
仕方がないのはわかる
ただこの作品ではして欲しくなかったというのが本音
儲けるな ではなく 作品の向き不向きで
この作品はテレビでやらないと尺的にも構成的にもバシッとこない気がします
あとミュージカルみたいのが二回あるけどどっちも観ていて目が泳いでしまった しかも1回目はけっこう長い
この映画の劇中劇の尺を120分に納めるくだりがあるんですがこの映画は全体通してもあそこはちょっと削れたでしょう
ジタバタもがこうとするみゃーもりの心情描写なのはわかるけどやりすぎ

ただ最後までみてこの映画のメッセージは刺さるものがあった
この物語のキャラもこの作品を作った人たちも戦い続けるんでしょうね
観ていてこっちも頑張んねぇとなってさせられました

人生はおれたた
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