Silve

劇場版 SHIROBAKOのSilveのレビュー・感想・評価

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)
4.5
テレビシリーズのその後の話。
内容としてはある程度まとまっているので観ていなくても楽しめますが、「あの頃の自分と、今、そしてこれからの自分」という部分に強い力が込められた作品なので、まずはテレビシリーズを観てから行きましょう。

テレビシリーズで自分にとって大切にしたい何かというものを見つけた宮森を始めとした5人。
彼女たちが成長したことでまた新たな壁とぶつかるという、アニメ・劇場作品的にいうとありがちな展開ではありますが、SHIROBAKOにとってはまた違った意味に感じました。
仕事、特にクリエイティブに携わるということは間隔や大小の差はあれど、やはり何処かで壁にはぶつかるもので、それは裏をかえせば間違いなく成長した証でもあります。
壁が立ちはだかってもずっと走り続けて、自分のせいか、他人のせいか、様々な理由で立ち止まったり、苦しみながらもなんとか走り続ける人たちの、どこでも起きているほんの一幕が今作だったと思います。

間違った道を進んでいるかも知れないという不安を抱えながら、自分の信念と選択に覚悟と責任をもって明日も頑張り続けるクリエイターのための作品でした。
ありがとうございました。
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