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The Witch Who Came from the Sea(原題)
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『The Witch Who Came from the Sea(原題)』に投稿された感想・評価

3.7
“魔女”に貶められる悲哀…

幼少期のトラウマにより“魔女”と化した主人公が、オッサンたちを誘惑→油断したところに、剃刀でナニをチョンパしてkillしていくフェミニズム要素強めのスラッシャー。ジャケ画像みたいなテンションMAX魔女は出てこないけど、幻想と現実が混濁した病的な内面を抉るジャーロ要素強めな作風が好み!

飲んだくれでDV常習の邪悪なクソ野郎だったパパの記憶を勝手に脳内変換して「超偉大な素晴らしい人物」だと思い込んでる主人公。まさかの真逆!🤣

そんで、幼い甥2人に「パパ(甥から見たら爺)って凄く偉大な人だったのよ」としょっちゅう教えてる。それを信じ込んだ甥2人が真実を知ってる主人公の姉(甥のママ)を嘘つき呼ばわりするという可哀想な家庭…というか可哀想なママ😱

そんな感じで、有名人が亡くなった後に生前の業績だけを称賛しまくるマスコミのように、主人公はフロイト的な抑圧によってトラウマの記憶を封印(改変)することで自我を保っている。

渚を主人公が甥2人を連れて画面手前に向かって歩いてくるロングショットによってそれを暗示していて、性と死が同居したトラウマ起因の衝動と、子どもたちへの真っ直ぐな愛情の狭間で揺れ動いている存在であることを示している。

非常に強い抑圧が働いているため普段は検問所を通過しないのだけど、アル中故の酩酊状態になると衝動が漏れてくる。フロイト的だからこそ殺人シーンが悪夢なのか実際に起こったことなのかが直ぐには明らかにはならず、『幻想殺人』のような「夢だったの?現実だったの?」な展開を見せる。

フルチからの影響なのかと思ったけれど、本作は公開が76年なだけで撮影は71年らしく、そういうことではなさそう。ちなみに撮影は『ハロウィン』『ザ・フォッグ』『遊星からの物体X』等々のカーペンター作品常連の方らしい。

舞台が海辺の街ということも相まって男権的な価値観が漂っており、ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』から浮かび上がるアフロディーテ誕生の逸話(これが本作のタイトルに繋がっている)、主人公にとっての欲望(性)と死を同質化させていくテレビ、そしてセイレーン等々のモチーフが、主人公の主観とそれを形成する過去の真実を補強していく。

そして虐げられた女性の被害は家族間(主人公と姉)ですら認識が異なり、社会がそれを掬い上げ救済することもなく埋没していくという地獄がなによりも怖かった…😭