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マトリックス レザレクションズのyukinoのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

◇総評:
非常によくできた映画だと感じました。
色んなピースが埋め込まれています。
私は絶賛ですが、見る人によって受け取るものが全く違うだろうと思います。それがまた凄いところです。この時期に観ることができて良かったです。

◇前作3のラストの個人的な解釈:
天候を司るプログラムの女の子が生き延びたことで、現実世界の天候回復アルゴリズムが完成する(マトリックス内の美しい空で表現)

機械は人類をエネルギー源にする必要がなくなり、人類はマトリックスから解放され、人類と機械が共存するチャンスを得る超絶ハッピーエンド

◇「選択の自由と尊重」がテーマ&前作3を超えるハッピーエンド:
3のラストは上記の解釈で納得してましたが、今作を観ているうちにそれでは全然ハッピーエンドじゃないことに気づきました。
例えば、救世主が勝手にマトリックスを終わらせて人類を解放しても、マトリックスに戻りたいと言う人も出てくるはずです。機械に支配されている真実を知ったとしても、今の生活を続けたいと考える人はいるでしょう。(1のサイファーのように)

本人が選択していない真実と自由を押し付けても全く意味がないのです。

3のラストよりハッピーエンドだと感じたのは、全人類が目覚められるように選択を促す、というラストだったからです。
個人の「選択の自由と尊重」がテーマだと感じました。
(今作ではトリニティの選択がキーになってます。)

◇キリスト教圏へのパンチの効いたメッセージ:
救世主に救ってもらうのを待つのではなく、誰もが救世主になれる(トリニティが覚醒したみたいに)、というのもキリスト教圏にはパンチの効いたメッセージなのかな〜、と感じました。

3のラストは完全にキリストの自己犠牲みたいでしたし。

◇終わりに:
個人が目覚める選択をしよう!というメッセージを2021年冬至前に受け取りました。
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