やりたい事は理解出来る
映画の歴史を変えたと言っても過言ではなかろう『マトリックス』
まだ子供だった自分にはかなりの影響をもたらした作品でもあります。
まさかこんなに長い年月を経て続編が拝めるなんて思ってもいなかった。
3のラストから予測するに、今回のストーリー展開は、まぁこれしかないだろうなと。
ただ、前時代を救った『救世主ネオ』はわかるが『トリニティ』の復活の理由付けは相当頭を悩ませた事でしょう。
大まかに前半後半を分けると前半は割と引き込みの良いシナリオで普通に楽しめた。
アップデートされた仮想空間に戻されたアンダーソンを再び現実世界へ戻そうとするパート。
後半、目覚めた『ネオ』がトリニティを救うパート。
これがなぁ。
いやわかるんだけど、、ファンはもちろんトリニティも見たいさ、ネオがいるならね。
でもやっぱり無理矢理な理由付けと互いにアップデートされたマトリックスと新しい現実世界。
まさかの機械と共存。
じゃあ敵は誰なのか?
いきなり創設者。
無敵の存在だったネオは力が戻らず、創設者はチート級の能力(まぁ作った本人だし好きに出来る)で無敵。
ではどう倒すか?
このプロセスが鬱陶しい程に難解かつ専門用語のオンパレード。
なぜそれをしているのかを理解するのにかなり脳みそ使う。
そして使い切って結果わからん笑
何もわからん。
トリニティとネオが触れ合うと良くないことが起きる。
なぜなのか?
なぜかトリニティがネオと同等に機械の電力源として特別待遇されてたのもよくわからんが、創設者曰くトリニティがネオには必要らしい。
なぜなのか?
愛の力と言う人間の感情で何かが左右されるのか?
わからん。
なぜトリニティにまでスーパーパワーが宿ったのか?
わからん。
俺は寝てたのか。
1回の試聴じゃ無理かな?
ただストーリーや設定に関しては前シリーズもギリギリなところにあった為、こんなもん。こんな設定。こんな世界と何となく理解すりゃあ良さそうな気もする。
問題はマトリックスシリーズの特徴的な物。
アクションシーン
カメラワーク
BGM
これがとにかくマトリックスではなかった。
どこかのスパイ映画かジョンウィックでも観てるのかと勘違いしそうになるほど一般化してる。
それらしい事はしてるが。
特にリローデッドを見返すとよくわかる。
あのカメラワークやアクションシーンにシンクロしたテクノサウンドにはゾクゾクさせられたが今作には皆無。
残念すぎた。
ネオとトリニティを復活。
いやマトリックスを復活してくれた事は素直に嬉しい事だが、それゆえに残念さが前面に出た残念な作品としか言いようが無い。
もっとシンプルに。
現実世界がまたヤベェ!ネオが生きてるぞ!蘇らせよう!の方が良かったんじゃないかな。
キアヌはジョンウィックの新作と撮影被ったんで、ジョンウィックのまんま演じてます。
ジョンウィックは好きだが、髪型セットで変えるくらいは出来たんじゃないかな?
カッコいいからいいけど。