このレビューはネタバレを含みます
鏡に映るキアヌを実生活でのキャリー・アン・モスの夫であり3人の子供の父であるスティーブンロイが演じているそうです
つまり映画も超えた現実世界も虚像だというメッセージにもとれるし、
あるいは逆から見れば、どんなに陰謀論的な話を展開しても所詮、映画の中の話など全て夢物語という
シリーズの自己批判的なメッセージにもとれます
マトリックス第一作はとてもわかりづらい話を懇切丁寧に説明しその過程も楽しめる映画だったのですが
今作は分かりづらい部分は分かりづらいまま放置して乗り切ってしまおうとしてる感じがあります
とはいえ前シリーズにはなかったおもしろポイントが多くなってるような気がします
相手の時間を遅くする世界のなかで舐めプで相手をおちょくるのが面白い
押しても変形しない鏡を見て笑っちゃうキアヌとか
新スミスが誰にでもなれると変身するのが誰も知らないオジサンだったり
ネオが飛べると思って準備動作もしっかりやって飛ぼうとすると全然飛べないとか
大量人間落下攻撃、最後はトリニティ無双など
映画史に残る映像革命と言われた名作から逃げずにきっちりリブートであり続編であるという課題を達成してると思います
