このレビューはネタバレを含みます
実験体たちの管理を任されている博士が一番、世俗的でゲスい
だがそのおかげで子供ができたわけだが
どうゆう状況か全くわからないところから徐々にわかっていく展開
意外とSF設定はしっかりしている
乗員全員が何らかの罪を背負い、戻れない任務をしぶしぶ遂行していて常に絶望感が漂う
使い捨てられたような彼らだが地球の誰よりも長生きするのが皮肉だ
ほかの宇宙船にいた犬の乗船を拒んだのはかつては犬をきっかけにして罪を犯してしまった主人公が犬への執着を捨てることができたということだろうか
ブラックホールへの到達が精子と卵子の受精を思わせるし
わざわざ娘が初潮を迎えるとこまで成長させたこと、タブーについての物語であるということ
はっきりとは描かれないがなんとなく父と娘の近親相姦を予感させてしまう