マトリックス レザレクションズのふくしゃちょーのネタバレレビュー・内容・結末

マトリックスシリーズがとても好きで、何度も何度も見返しているが、今作を見るにあたりまた飛ばし飛ばしで123を見返した。
個人的なマトリックスシリーズの魅力は、深遠かつ複雑なストーリーと派手で格好いいアクションがマッチしていることだと思う。エージェントが残像で銃弾をかわすのは、「エージェントはマトリックス世界においてめちゃくちゃ強い」という設定を魅せるのに効果的だった。そして覚醒した後にそのエージェントを片手でボコボコにするネオは完全に厨二病心をくすぐった(というか、黒づくめの服装にサングラスというだけで十分に厨二病を加速させた。)。

そういう思い出補正(思い入れ補正？)があるだけで、もうこの映画に低得点は付けられない。
ロン毛のジョン・ウィックみたいなキアヌ・リーブスが見れて満足。
細かい点はよく分からなかったけどおおまかな流れは分かった。

マトリックス世界の中で続編「matrix」(ゲーム)を作る話、絶対この映画の話とダブってるでしょと思ったけど案の定そうらしい。
あのいかに素晴らしい続編を作るかわくわくしながら会議していた社員たち、気持ちは分かる……。
一方で冷めていたキアヌ・リーブスが印象的。

随所に過去作品の映像がこれでもかと散りばめられていて、ファン向けな要素が感じられた。
あのフランス語好きな漂流者が出てきたシーンも過去の映像入れた方がよかったのでは。

ザイオンがどうやって滅びたのか、モーフィアスが何をしたのかよく分からなかった。
「あの前回までの三部作できれいにまとまってたアレは何だったの？」という疑問にクリアに答えがあったように思えず、ちょっとそこはもやもやする……。

あとは、アクションがやや少なめだったのも残念。
ボットの人間爆弾もシュールではあるが……。ミサイルとかガンガン撃たれ、結局ネオの超能力で何となく凌ぐ、という場当たり的なアクションで、ジリ貧ではあるが爽快さがない。
あと、あの精神科医の時間の流れを遅くするみたいな能力なに？
スタンド？
大した説明もなかったように思うが、あれできたら最強だし、何で破られたのかもよく分からなかった。
精神科医、いかにもアメリカの精神科医かつアメリカのカウンセリングという感じで好きだった。

とにかくもう二度とマトリックスシリーズが見られないと思っていたので、続編見れただけで満足している。
そういえば、リローデッドの後のレボリューションもかなり時間かかってやきもきした記憶がある。