このレビューはネタバレを含みます
寂しいけど、とても綺麗な映画。
思い描くものを形にすること、つくること、つくり続けること。
相当な孤独と努力があって、成るものなのだろうな。
つくることが生きることで、生きることは止められないやめられないのだと思うと、苦しいけど美しい。けどやっぱり観ていて苦しい。
終始画面が暗めだったのが気になって、前半は特に淡々と進むから少し退屈したものの、転換点からは何度も胸を掴まれた。
コップ座に星を貯めてゆく場面、綺麗だったな。
小鳥の囀り、木々の揺れ、星が瞬くみたいな音楽。なんでもないけどたしかに身近にある風景、生活。耳と目がしあわせ。
でもそこに綺麗事はなくて、人間みしかないひとりのひとの日々、人生の等身大のお話。
声の御両人が出ていなければ、作品のことも監督のことも、知ることも観ることもなかったかもしれないと思うと、どこでどう縁が繋がるかわからないな〜。