ささのは

マザーレス・ブルックリンのささのはのレビュー・感想・評価

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)
3.7
恩人、友人、ボスであるフランクが殺され、その真相と黒幕を暴いていく‥
ありがちな展開でもあるし、尺も長めだが自分としては飽きずに観ることができた。
その大きな理由として、ノートン演じるライオネルが抱えるチック症によって自分の意に反して言葉を口にしてしまうということ。これによって会話やシーンのテンポを遮る(または生む)、緊迫した場面ではここでは出すなよ‥と祈る様に観たり‥ そういうスパイスを与えるような効果を感じた。
そしてそれを表現するノートンの演技力は流石。
それからジャズもただの音楽としてではなくストーリーに需要な要素にしているのも良い。

W・デフォー、A・ボールドウィン、B・ウィリスと脇を固める俳優たちの演技がこれまた渋くてたまらない。この作品の魅力の多くはここにあるとも思う。

監督作としては2作目、企画・構想からは20年ほど経っているみたいだが、この先定期的に、効率的に作品を撮っていってほしいなぁと思う。将来的にはC・イーストウッドの様になってほしい‥と期待をこめて。
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